FUT6

本遺伝子はα1-3フコース転移酵素6 (FUT6)をコードしている。α1-3フコース転移酵素(α3FUT)は、FUT3、FUT4、FUT5、FUT6、FUT7、FUT9の６種類あり、それぞれ特有の基質特異性をもつことがin vitroで証明されている。FUT6は、２型ラクトサミン構造（Galβ1,4GlcNAcβ1,3-R）のGlcNAc 、あるいはシアリル化２型ラクトサミン構造（NeuAca2-3Galβ1,4GlcNAcβ1,3-R）のGlcNAc に、α1,3-結合でフコースを転移する活性をもち、ルイスx、あるいはシアリルルイスx抗原の合成に関与する。このようにFUT6は多くの2型ルイス式血液型糖鎖抗原（Lex, Ley, sLex）の合成に関与することが知られている。