NDST1

NDST1は、heparan sulfate/heparin GlcNAc N-deacetylase/N-sulfotransferase 1をコードする。この酵素はN-deacetylase活性とN-sulfotransferase活性の2つの酵素活性を有する。NDSTはヒトでは4種類のイソ酵素が存在する。へパラン硫酸はGlcNAcとGlcAの2糖繰り返しに硫酸が付加した構造であるが、NDSTはこの中のGlcNAcのN-acetyl基をdeacetyl化し、PAPSを硫酸基供与体として硫酸基を転移する。この反応はへパラン硫酸の硫酸化の最初の反応であり、この後GlcAのエピマー化反応や、GlcAの2位、GlcNAcの6位、3位の硫酸化が続いて行われる。NDST1, NDST2遺伝子はユビキタスな発現パターンを示すが、NDST3, NDST4は組織特異的な遺伝子発現を示す。